ヒトリガ

“幼虫はモクモク歩き,雑食性のものが多い”
図書室の日本蛾類幼虫図鑑にはヒトリガ類の幼虫についてこう書かれています。地面をもくもく高速で歩く,いかにも毛虫然とした毛虫,農園でもよく見かけます。色や模様の異なる複数の種がいて,秋には菜っ葉(写真1~3),春先には春キャベツやエンドウ(写真4),夏にはナスの葉(写真5, 6)をかじっています。

ヒトリの漢字は火取・灯取・灯盗。なんだかちょっとカッコイイ。


写真1 発芽したばかりのコマツナを食べるヒトリガ類幼虫。体はもこもこですが頭部はプラスチックのようにつるんとしています。背中に線があるのは,アカハラゴマダラヒトリかキハラゴマダラヒトリのようです。


写真2 壬生菜に登るヒトリガ類幼虫。


写真3 黒と茶色のツートンカラー,セスジヒトリでしょうか? かじられているのはカリフラワーだったかキャベツだったか,虫の区別も難しいですが、アップで見るとこちらも区別がつきません。


写真4 春キャベツにクワゴマダラヒトリ。名前の通り桑の害虫。春先に出現するのは幼虫越冬した個体だそうです。


写真5 ナスに時折見かけるケムシ。オビヒトリかも,と思っていますが不明です。なんでしょうかこれは。


写真6 ナスにいたキハラゴマダラヒトリ。


写真7 農園でたまに見かける白い蛾はヒトリガ類のケムシのどれかと親子関係にあるようです。成虫もよく似たものが多い。


写真8 写真6のケムシがこうなりました。ケースに餌として入れておいたナスの葉の間にケムシの毛を使った繭を作って蛹になりました。土中に潜る習性は無さそうです。7/18に蛹化して9/12に羽化。写真には写っていませんが,腹部背面は黄色。

(写真2は2015年,写真1, 3, 4, 5は2016年,写真7は2017年, 写真6, 8は2018年撮影)